内視鏡検査・超音波検査
・上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)
「胃カメラとは」
腹痛・吐き気・食欲不振・貧血など様々な症状に対して原因となり得る疾患が潜んでいないかを調べるために内視鏡(胃カメラ)を用いて食道・胃・十二指腸の観察を行います。検査中、腫瘍・潰瘍やポリープなどが見つかれば、組織の一部を採取して(生検)顕微鏡で調べる精密検査をします。また、近年話題になっているピロリ菌の感染がないかどうか、生検を行い、感染しているかを調べることも可能です。
「当院の胃カメラの特徴」
1.細径内視鏡を用いた鼻からの内視鏡検査
当院では径6mm程度の細径内視鏡を用いて鼻からの検査を行っております。内視鏡が細く、舌の根をおさえないため嘔吐反射が起こりにくく、鎮静剤を使用しなくても楽に検査を受けていただけます。鼻が狭く、どうしても内視鏡が通らない場合は細径内視鏡を用いて口から検査を受けていただくことも可能です。
2.鎮静剤を用いた内視鏡検査
希望の患者さんには鎮静剤を使用した内視鏡検査を受けていただくことも可能です。経鼻内視鏡検査自体、苦痛が少なく鎮静を使わないでも楽に検査を受けていただけることが多いのですが、希望される場合は検査前に点滴をとったうえで鎮静剤を注入し、ぼんやりとした状態で検査を受けていただきます。
鎮静剤を使用した場合は当日の車・バイク・自転車の運転は出来ません。また、検査後30~60分程度休憩してから帰宅いただきます。
以前に受けた胃カメラ検査が辛かった方は是非当院での内視鏡検査をおすすめします。
・下部消化管内視鏡検査(大腸カメラ)
「大腸カメラとは」
便潜血陽性・腹痛や腹満・貧血など様々な症状に対して原因となり得る疾患が潜んでいないかを調べるために電子内視鏡(大腸カメラ)を用いて回腸末端(小腸の一部)・上行結腸・横行結腸・下行結腸・S状結腸・直腸の観察を行います。大腸カメラを肛門から挿入し、盲腸(大腸の終点)まで挿入して、くまなく観察しながら抜いてきます。検査中に、大腸癌などを認めた際は組織の一部を採取して(生検)顕微鏡で調べる精密検査をします。また、大きさや形を評価して外来でも安全に切除可能と判断した大腸ポリープはその場で切除することも可能です。悪性(がん)が強く疑われる場合や治療の危険性が高いと判断した場合は専門施設に紹介させていただきます。
「当院の大腸カメラの特徴」
1.専門医が施行する精度の高い内視鏡検査
大腸カメラは胃カメラと比較して施行医の技量が影響しやすいと言われています。天理よろづ相談所病院、大阪赤十字病院などの基幹病院で苦痛を最小限におさえた安楽でありながら質の高い診断・治療を提供できるよう日々努力して参りました。その経験をいかし、安全で楽な大腸カメラを行ってまいります。苦痛が強くて検査が最後まで出来なかった患者さんや、もう二度と検査を受けたくないと考えておられる患者さんにも受けて良かったと思っていただけるように心がけております。
2.鎮静剤を使用した楽な内視鏡検査
当院では大腸カメラの際は鎮静剤を使用して内視鏡検査を受けていただいております。検査前に点滴をとったうえで鎮静剤を注入し、ぼんやりとした状態で検査を受けていただきます。検査時間は平均して20〜30分程度ですが腸管が長い、癒着が強いなどの条件により長くなる場合もあります。また、大腸ポリープを切除する場合も時間が長くなることがあります。
鎮静剤を使用した場合は当日の車・バイク・自転車の運転は出来ません。また、検査後30~60分程度休憩してから帰宅いただきます。
3.検査と同時に行うポリープ切除
当院では内視鏡検査時に発見されたポリープのうち外来で安全に処置が可能と判断したポリープを同時に切除しております。処置には事前の説明および切除に関して同意が必要です。抗血小板剤や抗凝固剤を服用中の患者さんで同時切除を希望される場合は休薬が必要となりますので医師に相談ください。切除したポリープは回収して顕微鏡検査を行います。大きなポリープや多発ポリープ、形状から入院処置が望ましいと判断した病変に関しては高次医療機関に紹介させていただきます。
以前に受けた大腸カメラ検査が辛かった方は是非当院での内視鏡検査をおすすめします。
・超音波検査(エコー検査)
エコー検査は腹部などに向けて超音波を装置から発信し、対象臓器で反射され戻ってくる音波を受信しコンピュータ処理をすることで、モニターに画像として映し出します。臓器の様子や位置・動きなどがリアルタイムで観察できるのが特徴です。痛みがなく、放射線被爆の心配も無い安全な検査で定期的に行うことが出来ます。
腹部超音波検査(腹部エコー)
腹部超音波検査は肝臓、胆嚢、腎臓、膵臓、脾臓といった中身が詰まった臓器(実質臓器と呼びます)を調べるのに有用な検査です。一方で胃や大腸といった内部に空気を含んだ管状の臓器(管腔臓器)を調べることは苦手としています。腹部エコーを行うことにより、腫瘍や結石、炎症の有無などを調べることができます。詳細な評価を行うには絶食で検査を行うことが望ましいですが、急な腹痛の原因を調べる場合はその場で検査を行うことも出来ますのでお気軽に受診ください。
甲状腺超音波検査(甲状腺エコー)
甲状腺超音波検査では、甲状腺の大きさ・性状や血流、腫瘍の有無を調べることができるほか、甲状腺周囲のリンパ節や副甲状腺などの観察も行うことができます。甲状腺腫瘍の精査のほか、甲状腺の炎症が疑われる場合に施行します。
